旧約聖書のレズビアンカップル This Little Light 004
Revised Common Lectionary Daily Readings
Monday, February 02, 2026:
Psalm 37:1-17; Ruth 1:1-18; Philemon 1-25;
The Book of Ruth (NRSV)
16 But Ruth said,
“Do not press me to leave you,
to turn back from following you!
Where you go, I will go;
where you lodge, I will lodge;
your people shall be my people
and your God my God.
17
Where you die, I will die,
and there will I be buried.
May the Lord do thus to me,
and more as well,
if even death parts me from you!”
“Do not press me to leave you,
to turn back from following you!
Where you go, I will go;
where you lodge, I will lodge;
your people shall be my people
and your God my God.
17
Where you die, I will die,
and there will I be buried.
May the Lord do thus to me,
and more as well,
if even death parts me from you!”
18 When Naomi saw that she was determined to go with her, she said no more to her.
ルツ記1章 (聖書協会共同訳)
16: しかしルツは言った。
「あなたを見捨て、あなたに背を向けて帰るなど
そんなひどいことをさせないでください。
あなたが行かれる所に私は行き
あなたがとどまる所に私はとどまります。
あなたの民は私の民
あなたの神は私の神です。
17: あなたが死なれる所で私は死に
17: あなたが死なれる所で私は死に
そこに葬られたいのです。
死に別れでなく、私があなたと別れるならば
主が幾重にも私を罰してくださいますように。」
18: ナオミは、ルツが一緒に行くと決意を固めているのを見て、それ以上言うのはやめた。
18: ナオミは、ルツが一緒に行くと決意を固めているのを見て、それ以上言うのはやめた。
ルツのナオミへの情熱的な告白。この部分は女性から女性への愛情を表すものである可能性があるというふうに解釈できる。つまり、ナオミとルツは姑と嫁の関係ではなくレズビアンカップルだったかもしれない、ということ。こんなふうに聖書を読むことができる可能性が日本の教会の説教壇から語られることはほとんどない。ルツはナオミとは違う民族出身であるにもかかわらず、「あなたの民は私の民 あなたの神は私の神」とまで言う。あなたと一緒にいたい、ひとつになりたい、という願いの現れである。さらには、生きている間だけではなく、死んだ後もそこに一緒に葬られたいとまで言う。このような、死後までの言及というのは聖書の中でも他には見当たらないらしい。よほどの愛がなければここまで言うことができないだろうし、この言葉を交わしているのが男女だったら明らかに恋愛関係を想定して読むであろう部分である。
若い頃、中山可穂の小説にのめりこんでむさぼるように読んでいた。その中でも『マラケシュ心中』に出てくる人物たちがもっていた感情は、その頃の私の恋愛感情とよく似ていた。 想えば想うほど苦しく、涙を流して辛くなるほどに恋焦がれた。恋する痛みというものがあるのを知った。やはり、ルツとナオミはレズビアンだと思う。
聖書の中に同性愛者のカップルやLGBTQ+の姿を見つけることは、LGBTQ+当事者の当事者にとって、とても大きなインパクトがあるはずだ。少なくとも、私にとってはそうだった。それまで何度も繰り返し聖書を読んでいたけれど、無意識のうちにシスジェンダー・異性愛者の視点から読んでいたので、聖書の物語を自分の物語として近くに感じることはなかった。そして、聖書の物語の中に自分のような存在がいるのだとは、知る由もなく、日本では誰も教えてくれなかった。だから、ルツとナオミの関係の可能性を発見した時は、目の前にオアシスが広がったような感覚になった。はじめて、聖書の登場人物のなかに自分を見つけた瞬間だった。