痛くなさそうに見えるらしい

高校生の頃から肩こりと頭痛、生理痛がひどかった。生理痛は授業中にあまりの痛さでフラフラになりながら保健室にたどり着き、ベッドに倒れ込んだほど酷かったこともあった。保健室の先生からは「なんでこんなになるまで我慢してたの!」と言われたっけ。親には生理痛は病気じゃないから、と言われその頃は痛み止めは飲んでいなかった。あと、小学生の頃からなぜか時々鼻血を出していた。あれはなんだったんだろうか。

一人暮らしを始めてからは頭痛薬を飲み始めていたと思う。でも、時々ものすごい激しい頭痛で立ち上がることもできないという事態が起こり始めた。アメリカにいる間はあまりそういうことはなかったけど、たまに風邪っぽくなったりするときにはタイレノールを飲んで(アメリカのタイレノールはミント味とかあって美味しかった)結構ちゃんと効いていた。

帰国してから岩手での暮らしのなかで良いこともたくさんあったけど、差別とその後の二次被害で非常に苦しくて、頭痛になってもなかなか普通の痛み止めも効かなくなっていき、激しい頭痛の頻度も増えた。住んでいた場所のすぐ向かいがトラックの会社で、結構早朝とか時間関係なくトラックの整備をなさっていて、タイヤ交換のドリル音もしんどかった。通院し偏頭痛の発作症状と診断していただき予防薬と漢方薬をしばらく飲み続けた。

大阪に来てからはコロナまん延のあいだ仕事がひとつしかなかったので出勤日数も少なく、家にいることも多く、猫たちと一緒にいることができてストレスが少なく、頭痛がほとんどなかった。

頭痛が本格的に復活したのは去年から。頭痛どころか去年は時折酷い腹痛もあって、正露丸をバックに常に入れて通勤していた。乗り換え途中の駅でトイレに駆け込むことも何度もあった。夜中に腹痛の激痛で、費用は高かったけどオンラインドクターみたいなお医者さんを呼んだことも一度だけあった。頭痛薬と腹痛の薬と、夜になると蕁麻疹がでてかゆくなるので夜はかゆみ止めの薬と、去年から今年の春ころまでは薬を飲まない日のほうが少なかったように思う。

今年も相変わらず頭痛はひどいのだけれど、最近はなるべく薬を飲まないようにしている。市販薬とはいえ薬の量が多かったように思う。今年は頭痛に加えて不眠がひどくなってしまった。去年も不眠状態がたびたびあったけれども、今年のほうがひどい。めまいも時々ある。今年はそして、右足踵の骨が変形してしまったため(足底腱膜炎)、歩く度に右足の踵が痛む。なかなか辛い。

意を決して、頭痛、不眠などを診てもらうため新たな病院へ。

頭痛も不眠も踵の骨の変形も、自分が望んでなっているわけではないのである。早く治りたい。

それにしても一度や二度ならず、三度、四度と、繰り返し違う人々からされて嫌なことをされるとその記憶はなかなか消えず、脳をむしばみ続けるものだ。嫌なのでこうしていただけませんか、と頼んでも、それでも嫌だと言っていることを強行されたことが何度もある。気にしなければいいのにとか、あなたの態度がわるいのでは的なことも、何度も言われた経験がある。

わたしは、辛いと言っている人が嫌だと言っていることをしない、気にしなければいいとかその人の態度がよくないとかそういうことを絶対に言わない人間でありたい。

そうそう、わたしは体調がわるいとかこういうことは嫌ですとはっきり言葉にしているのだけれども常々、なぜか伝わっていないように感じることが多かった。ある日、ある人に「Reinaさんは見た感じがあまりしんどそうに見えなくて損をしているよね」と言われて、薄々思ってはいたけれども、本当にそう見えていたのかと知った。たしかにたぶん他の人よりも痛みに強いのだろうとは思う。注射とか好きだし…。でも歯医者の痛いのはいやだな。わたしの立ち居振る舞いは、痛そうに見えない、辛そうに見えないらしい。それは育ってきた環境のせいやわたし自身の個性でもある。だからこそ、ちゃんと口に出して、嫌だとかしんどいとか言ってるのに、なぜか軽んじられる場合が多いのは日本ならではだなぁと思う今日このごろである。もちろん、ちゃんと受け止めてくださる方々もいますけどね。





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