2015年1月30日金曜日

説教準備のオンライン資料

アメリカには、オンライン図書館があります。ATLA Religion Database (American Theologyical Library Association)という神学専用の文書のデータベースです。すごいですよ、これ。1924年以降の論文、雑誌記事が検索できちゃいます。全部PDFで閲覧できるんです。登録された神学校の学生、教授は無料で使えます。私は、イーデン神学校在学中は自分の学校用のIDとパスワードで全資料を検索できました。超便利でした。今は卒業生用のIDをもらっているので、制限はありますが、使っています。

日本からでも教会の牧師として登録をすれば、使えるはずです。

https://www.atla.com/about/pressroom/Pages/pr05-15-10_ATLASerials.aspx

ATLA Religion Database® (ATLA RDB®)
Database Details 
Total number of records: 1.8 million+, including the following:
1,776 journal titles in total, 593 which are currently being indexed
660,500+ journal article records
266,400+ essay records
602,500+ review records
299,700+ book records


キリスト教界でリーダーシップを取る仕事って知識を使いますよね。キリスト教界でも、けっこう、インターネットなんてって敬遠している方々もいますけれど、知識へのアクセスに溢れる世界が目の前にあるのに使わないのはもったいないです。

日本では、インターネット=出会い系みたいなイメージが強すぎるのかなぁ?

知識を使う仕事をする人にとって、「英語とインターネット」は、ものすごい高いハードルではないと思います。私も、留学前は英語なんて日常的に読みもしなかったし、そう簡単に理解もできませんでしたが、泣きながら勉強し続けれれば、何とか読めるようにはなるもんですね。

特にキリスト教は英語圏の知識や英語でコミュニケーションすることが圧倒的に多い宗教なわけです。これからの日本のキリスト教会の牧師は「英語とインターネット」をより活用して、もっともっと、世界のキリスト教徒たちと直接つながり、連帯・連携していくのがいいんではないでしょうか。

牧師、教師は、知識を増やすことをやめてしまったら、仕事放棄しているようなもんだと思うんですよね。知識だけでも経験だけでも、バランスがわるい。知識と経験をバランスよく増やしていきたいです。

ただ、年上の人が年下の人に知識(経験知)を授けるみたいな日本の一方通行な学びの風習はお断りですけどね〜(苦笑)私のほうがただ年齢が若いというだけで「あなたは若いんだから、経験が少ないんだから、私よりモノを知らないでしょう。」みたいな態度をなさる先輩方も時々いらっしゃるので、辟易としてしまいます。

年齢関係なく、経験してきた人生がちがうんだから、それぞれ、知っていることと知らないこともちがうでしょうよ。。

年上の方々の「知恵」や「伝統」を軽んじるわけではなく、謙虚に学びたいですよ。同時に、新しい世代の「新知識」や「新しい物の見方」も同じくらい尊重されうるんじゃないでしょうかね?

文化のちがいなのでしょうけど、アメリカのご年配の方々ほうが、外国から来た若い私へ尊敬をもって接してくれていると感じました。若いあなたが持っている新しい見方や考え方を教えてちょうだい、というような気概を感じました。

まぁ、ともかく、説教準備に役立つであろうサイトの紹介です。私が説教準備をする時には、以下のサイトはすべて活用しています。神学校の教授や友人たちも使っている信用できるサイトです。


改訂聖書日課の聖書箇所を読めますし、アートも検索できます。
The Revised Common Lectionary
http://lectionary.library.vanderbilt.edu/

以下は、改訂聖書日課に応じたテキストに関する資料や聖書解釈などを紹介。聖書箇所による検索もできるはず。一番下のは、ポッドキャストで番組を聴けます。30分くらいで説教者のインタビューと実際の説教を聴けます。

The Text Week
http://www.textweek.com/

Working Preacher
http://www.workingpreacher.org/

Day 1 - Preaching Podcast
http://day1.org/


アメリカ合同教会のオンライン資料。Liturgy と書いてあるのは礼拝で使える式文。Sermon Seeds は改訂聖書日課のテキストの黙想です。

The United Church of Christ Worship Ways - Liturgy
http://www.ucc.org/worship_worship-ways

The United Church of Christ Sermon Seeds
http://www.ucc.org/worship_samuel_sermon-seeds-resources



He, Qi. Calling Disciples, from Art in the Christian Tradition, a project of the Vanderbilt Divinity Library, Nashville, TN. http://diglib.library.vanderbilt.edu/act-imagelink.pl?RC=46099 [retrieved January 30, 2015].
Original source: heqigallery.com.


日本のキリスト教会を担っているリーダーたちと切磋琢磨して、学び続けたいですね。



2015年1月28日水曜日

なぜアクション映画?


『LUCY』と『風立ちぬ』を見ました。

人間は、自分の脳に10%しかアクセスできていないが、100% アクセスできてコントロールできるようになったらどうなっちゃうか?主人公のスカーレット・ヨハンソンが、マフィアによって運び屋をさせられるべく新種の麻薬を手術でお腹に袋ごと入れられちゃって、それが漏れて、体内に取り込まれた麻薬で脳をコントロールできる数値が上がっていっちゃうお話。

麻薬を取り戻そうとする韓国のマフィアとのアクションに期待してました。でも、銃で撃つのばっかりで血が多くて少ししんどかった。女性が主人公のアクション映画って惹かれるんですよね(笑)髪の毛の色は金髪じゃなくてもいいのですが、ああいう顔の人がわりと好きです。目の保養でした。えへ。

暴力満載映画のあとはアニメにかぎりますね。私は『風立ちぬ』が公開されて日本で話題になっていたときアメリカにいたので、まだ見てなかったので、見ました。私がいたアメリカ中西部では、『風立ちぬ』これっぽっちも話題になってなかったです(笑)まぁ、そんなもんですよね。

飛行機オタクの純朴な若者と結核を患った女性の純愛ストーリーと私は感じました。最後のセリフの「生きて」、英語字幕を付けて見てたのですが、You must live. でした。これって『もののけ姫』のエンディングと同じですね。ジブリアニメが伝えたいメッセージはやっぱり「生きろ」ってことなんだろうな。

そうそう、『コクリコ坂から』は帰国直前にアメリカ人の友だちが持ってたDVDで二人で見ました。

『コクリコ坂から』も『風立ちぬ』も、戦争時代を背景にした純愛・家族物語に「生きろメッセージ」を取って付けてるような感じがして、あまり感動/感心できなかった。いつまでたっても「男子」と「女子」しか出てこない恋愛や家族を題材にするジブリには、最近興味がなくなってきたかもしれない。

この前アメリカからの帰国の時には、4つも映画見ました。

『Between Us』(ブラジル)
『Marvel's Guardian of the Galaxy』
『The Amazing Spider-Man 2』
『22 Jump Street』

どれも、面白かったです。

2013年の冬までは、アクションとかほとんど見なかったのですが、最近、アメコミ映画がとっても好きなんですよね〜。アメリカに行ったばかりの時の私は「アクション映画とか、あんなものを作ること自体、理解できない」とか思ってたのに、人って変わるもんです(笑)

変わった理由の一つは、アメリカの友人(黒人女性と白人男性)が、アメリカ人は映画に「夢」を求めるのであまり現実的な映画を作らないんじゃないか?っていうのを話してくれたのがきっかけ。日本やヨーロッパの映画のほうがどちらかというと穏やかで現実にありそうなストーリー映画が多い。一方、アメリカ人にとっては現実は現実で十分、映画を観る時くらい現実世界から離れたいっていう感覚があると思う、と。

一理あるな、と思ったんですよね。確かに、こういう話ありそうっていう映画よりは、ありえないでしょ!っていうのがわかっててる映画を観るほうが気持ちが晴れる。

次は何を見ようかな〜。

2015年1月27日火曜日

アイデンティティ誕生日

Timehopっていうアプリをスマホに入れています。

Facebook や twitter などで過去にどんな投稿してたかっていうのをお知らせしてくれるんです。1年前のこの日はこんなコト言ってたよ、2年前はこんな投稿してたよ、って。 きっと、子どもさんがいる人とかは子どもの成長の速さに驚いたりするのでしょうね。

私の場合はニュースの投稿なども多いので、こんな出来事があったか、とか思い出したり。 もうすぐ誕生日が来て、30代もちょうど真ん中の年齢になります。いよいよ、今年はやっとのことで一人で教会に奉仕させていただきます。大学を卒業したのが2002年。もう13年も経ったんだなぁ。

人生の区切りっていろいろありますが、私の場合は洗礼とセクシュアリティの自認とカムアウトが大きな節目ですね。

キリスト教徒として生きていく決心をして洗礼を受けたのが12歳の時なので、もう、人生の中でキリスト者として生きはじめるほうが長くなってる。

セクシュアリティを自認し始めたのが19歳頃。そこから数えると、本来の自分としての生き方を模索し始めて15年くらい。

15年経ってやっと、2014年にいちおうFacebook上で公にカムアウトしたので、「自分のための自分」として生き始めてからは、まだ1年目。

教会の、トランスジェンダーの友人はもっと長い期間、苦しんで生きてきて、やっと本来の自分として去年から生き始めたって人もいる。新しい人生の始まり。

最近は、LGBTに関する情報が新聞などの大手メディアでも取り上げられるようになってきたし、カムアウトする有名人や活動家もいて、一般のLGBTが若い時期に自分のアイデンティティを肯定できるようになってきてるのは、とてもいいことだなぁと思う。うらやましくもありますけどね。自分を肯定して生きていくのに時間がかかった分、苦しみと悩みで精一杯だった時期が長くなっちゃったから。それは決して無駄な時間ではないけれど、しんどかったし。

1月にアメリカに行ったときに友達と話してて、気づいたんですよね。カムアウトできるようになってからが本来の私の人生なんだから、まだ本来の自分としては0歳なんだよなぁって。友達が、その区切りって大事だと思うよって言ってくれたのでした。なるほどな、と思った。

カムアウトしてもしなくても、セクシュアリティに気づいたときって、LGBTにとっては大事な時。LGBTは、そういう意味では二度誕生日を迎えるのかもしれない。

自分の身体の誕生日も大事だけど、自分のアイデンティティの誕生日も大切にしていきたい。

みなさんのアイデンティティ誕生日は、いつでしょう?

写真は一昨年のわたし。
あの髪型も好きだったなあー。

2015年1月20日火曜日

デボーション・メルマガノススメ。

デボーションとは、英語では「献身・ 献身的な愛情・敬虔・信心・礼拝」などという意味です。キリスト教の教会でこの言葉を使うときは、たぶん「聖書を読んで神さまに献身的に個人の時間を捧げる行為」のことをいうように思います。

「デボーションする」という言い方もします。

どちらかと言えば、福音派と呼ばれる教会で熱心に実践されています。

私は、中高生の時に行っていた教会で、ほぼ学校の宿題と同じような感覚でやっていました。とあるテキストブックを使っていました。時間はなるべく朝の15分。テキストに従って、黙想、聖書を読む、黙想して思ったことを書く、お祈りという順序で行います。聖書を読むときはテキストについている別冊の聖書解説を読みます。


当時は毎週一回、牧師が自宅に家庭教師のように指導しに来てくれていましたので、デボーションをやっていないとなんとなくバツが悪かったし、もちろん、神さまとの時間はとても大切なモノだと考えていましたので、なるべく頑張ってやるようにしていました。


しかし、「別冊の聖書解説」の解釈に必ず従わなければクリスチャンとして認められないような雰囲気はしんどかったですね。私はとってもマジメな中学、高校生でしたが(笑)「解釈の押し付け」に対しては、反抗心・抵抗感がありました。当時は解釈の押し付けではなく、その解説が「真のクリスチャンとしての唯一の正しい答え」だったのですけどね。


毎日聖書を読むという習慣を10代の頃に実践させられたのはよかったです。


今では、あの時のようなやり方でデボーションをしているわけではありませんが、毎日4種類の短い黙想(デボーション)メールを受け取って読んでいます。


今日はそれを皆さんにもご紹介。英語ですけどね…。


  1.United Church of Christ が発行している Daily Devotional というメール。一番リベラルな内容の黙想です。

Stillspeaking Daily Devotional: http://www.ucc.org/daily_devotional

  2.冊子でも出ているアッパールームのメール。1と3と比べると、わりと中立的な内容かな。私はアメリカからのを受信してます。日本語でもあるのかな?
The Upper Room Daily Devotional: http://devotional.upperroom.org/emaildevotional

  3.Joni Eareckson Tada という幼い頃の事故で障碍を負い奇跡的に回復してベストセラー作家となったクリスチャンの女性が執筆した文章の中から抜粋されている黙想文。保守的な内容です。
Joni and Friends Daily Devotional: http://www.joniandfriends.org/daily-devotional/

  4.Presbyterian Church USA が提供している d365 というアプリのウェブ版。メールでは今日も読みましょうよ、的なお知らせがきます。

Devotionals 365 days a year: d365.org

1と4は、教団として Revised Common Lectionary という聖書日課を使っているので、デボーションもおおむねその聖書日課に沿った内容になっています。


3は執筆者がひとりなので彼女の思想に偏っているわけですが、1・2・4はさまざまな執筆者が記事を提供しています。


4つも受信しているのは自分の勉強のため、リベラルから保守まで色々な文章に触れておきたいからです。



日本語で読める冊子もありますが、私は読んでいません。


10代の頃マジメに学んでいたのでよくわかるのですが、日本のデボーション冊子の内容は、LGBTに対してあからさまにフレンドリーではないキリスト教神学に基づいています。そして、先程も書きましたが、それが「唯一の正しい答え」なのです。


というわけで、私にとって彼らの文章は神さまとの時間のためにふさわしくありません。



英語の練習にもなるので、以上で紹介したデボーション・メルマガをひとつでも読んでみるの、おすすめです。


日本語でも今回紹介したようなスタイリッシュなデボーション・メルマガがあるといいんですけどねぇ。私が作ればいいのかなぁ…。読む人いるかなぁ?




本日のオフィス机。

2015年1月19日月曜日

招聘されました。正式決定です!

昨日、日本基督(キリスト)教団奥羽教区、岩手県花巻市にある土沢教会が私を来年度からの主任担任教師として招いてくださることを承認してくださいました!4月から就任します。

高校、大学、神学校を順番に卒業してそのまま牧師になった方々と比べるとだいぶ出遅れていますが(笑)神さまが遣わしてくださったこと、神の民である教会が私を呼んでくださったこと、心から感謝の気持ちでいっぱいです。


現在の牧師先生とも、すでにたくさんお話させていただいているし、このような引継ぎって理想的なのではないかなぁと思います。


以前英語で書きましたが、私のように、日本の神学校を卒業していなかったり親が牧師ではない、もともと日本キリスト教団の教会や関係学校で育ったわけでもないフリーエージェント牧師にとっては任地探しは本当に困難なことです。


自分の父親が牧師という人は、父親のコネクションにあずかれます。日本の神学校出身の人は、勉強内容などを見てくださった教授や同窓会が適切なコネクションを使ってくれます。幼い頃から両親などと一緒に日本キリスト教団の教会で育ったり、関係学校に長く所属していた人は教会の役員や中学高校の先生たちが助けてくれることもあるでしょう。


私にはそういう特権はありませんでした。


日本キリスト教団には、牧師が任地探しをするときに「ひとつのグループに所属する人に助けをお願いしたら他のグループには任地探しを助けてもらってはいけない」という暗黙のルールがあります。


「不公平な」コネクションだより、グループの縄張りを守るのが目的なのか?よくわからない暗黙のルールに基づく任地探しは、日本のキリスト教会の健全な成長の妨げになっていると、私は強く思います。


理由は、年配の権力のある牧師、教授、同窓会を頼り切って探してしまうことによって、各個教会の皆さん自身が自分の教会の伝統や現状を振り返る機会を奪うから。招聘する牧師本人の人となりや実際の資質などを教会が直接詳しく調べる機会を奪うから。

この2つの機会は、教会が成長する絶好の機会です。これまで長い間、日本の教会は牧師招聘の際にコネクションに頼り、信頼することによって「安全な牧師」を選んできたのかもしれませんが、残念ながら自らの進む方向や各個教会のみならず教団、日本のキリスト教会全体を深く考える機会を逃してきたのではないでしょうか。

このやり方が日本では当たり前すぎて、誰も疑問に思っていないかもしれないですけどね。

今まで培ってきたコネクションによりマッチングは、もちろんうまくいくときのほうが多かったでしょうし、「つながり」「きずな」は大事なことですが、それは誰もが公平にコネクションへのアクセスがあるのが前提であるべきです。


今回私は、アメリカの神学校を卒業する前にアメリカで、何人かの学校の教授や学校以外で本で読んだことのある教授にも助けをお願いしました。みんな、何かしらできないか助けてくれました。私が日本の任地探しのルールを説明したら、驚いていました。それで見つからなかったらどうするの??って本当に心配してくれました。

見つからなかったら、まあ、泣き寝入りですよね。


日本のキリスト教関係の人たち複数にも、もちろん相談しました。その中で、わたしの状況を理解してくださっていた方が土沢教会との「つながり」を作ってくださったのでした。


結局私もコネクションだよりだったと言われればそれまでですが、私は、親にも教授にも同窓会にも頼ってません。自分自身が今まで働いてきた中で出会い得た「つながり」の中から道を見出しました。


私はラッキーだったと思います。

この奇跡は神さまが与えてくださったものだとも信じたいと思います。


一方で、この不公平なシステムを変えたいと考えています。


とまあ、いろいろ書きましたが、初めての主任牧師としての働き、とても楽しみです。毎週説教できるのが一番楽しみだなぁ〜(笑)


教会、地域の皆さんにたくさん教わりながら自分の持っているものすべてをささげ、そして皆さんと一緒に希望の明日へ進んでいきたいものです!










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